相対性理論に学ぶ人間関係学
- 2010年08月26日
- HITOTSU学の力
アインシュタインの相対性理論は、私たちの日常の人間関係、
コミュニケーションと、実はとても密接な関係をもっています。
20世紀最大の物理学者といわれる、アルバート・アインシュタイン。
彼が若くして打ち立てた特殊相対性理論、一般相対性理論は、
量子力学と並ぶ物理学の二大柱として、物理学史上に燦然と輝いています。
ですが、大学で物理学を専攻する人でもなければ、
相対性理論とはどういうものなのかということに
興味を持ち、学び、理解する人は、普通なかなかいないと思います。
私も今の仕事に出会っていなければ恐らく死ぬまで興味を持つことも
理解することもないままだったと思いますが、
HITOTSU学の論理とイメージ体系をベースに見たときに、
相対性理論の内容は非常にすんなりと理解ができるものになっていました。
理論的な小難しい細かい話は脇によけておくとして、
相対性理論と人間関係の関連性を少しだけ考えてみましょう。
私たちが日常生活で感じている時間、空間、そして物体の質量や
物体の運動の法則は、基本的にニュートン力学の観点のレベルのものです。
ニュートン力学では、時間軸、空間軸は分離独立して、固定不変のものです。
簡単にいうと、時間の流れはどんな条件・状況によっても同じテンポで、
立て・横・高さの3次元の空間座標も、固定した基準軸として変化しない、という観点です。
これは私たちの普通の日常感覚そのままの世界です。
時間の流れが昨日と今日でコロコロ変わって、速くなったり遅くなったり、
あるいは空間が伸びたり縮んだりしてしまったら、
仕事の予定も待ち合わせの場所までの移動時間も、予定通りに進まなくなってしまいます。
ですが、相対性理論ではこの時間・空間の概念を否定してしまいます。
時間も空間も、物理的な条件・状況によって相対的に変化するもので、
しかもお互いに無関係で分離したものではなく、
「時空間」としてつながって捉えなければならない、という観点です。
また、そもそも私たちが日常使っている「宇宙」という単語は、中国の古典によれば、
空間(宇)と時間(宙)のことをさしています。
さて、これが、友人、恋愛、親子や同僚といった身近な人間関係と、
一体何の関連性があるのでしょう?
例えば相対性理論では、
時速4キロで歩いている人の時空間(宇宙)と、
時速1000キロの飛行機で飛んでいる人の時空間(宇宙)とは、同じものではありません。
それぞれが、それぞれ微妙に異なる時空間(宇宙)に生きているのです。
物理学から離れて脳機能の世界に寄り道してみると、
脳の世界でも、一人がひとりずつ、それぞれの宇宙(意識空間)に生きている、
という話がよく出てきます。
十人いたら十通り、百人いたら百通り、68億人いたら68通り、別々の宇宙があるのです。
しかし、日常の生活の中で、一人ひとりがバラバラの宇宙に生きているなどということは
普段意識しません。
しかし、これは明白は科学的事実なのです。
物理的な条件からみても、脳機能の認識的な条件からみても、
自分と同じ時空間、自分と同じ宇宙を持って生きている人は、
実は絶対に一人も存在しないのです。
いうなれば今現在この地球上では、
68億の並行宇宙(パラレルワールド)が同時に展開されていて、
しかもまったく不可思議なことに、普通私たちはみんな同じひとつの宇宙を共有していると、
無意識で思い込んでいるのです。
しかし、これは実は大いなる錯覚です。
とんこつラーメン一杯食べても、それを美味しいラーメンと認識するか、
まずいラーメンと認識するかは、味覚情報を処理している個々人の脳機能の問題であり、
そして、それぞれの脳がどのような認識の宇宙を立ち上げているのか、
他人の脳の認識の世界と100パーセント同調し、共有することは不可能なことです。
つまり、人間は一人ひとりバラバラの相対的な認識の宇宙を持っていて、
自分の脳が立ち上げる認識の宇宙の中からものごとを判断したり考えたりしているうちは、
相手の脳がどのような認識の宇宙を立ち上げているのかは、共有不能だということです。
相手が何を感じ、何を思い、何を考えているのか、それぞれがそれぞれ別々の宇宙に
住んでいるのですから、100パーセント分かり合えるはずがありません。
逆に、自分が認識している宇宙、自分の価値観、自分の判断基準を常に無意識で
優先し、自分が正しいと思い込んでしまっているのです。
そうなると、人間関係において何がおこるのか。
本当に深い意思疎通、心の交流、相手のイメージ、感情、考えをくみ取ることができず、
尽きることの無い誤解、すれ違い、衝突、非難、敵対などが生まれていきます。
簡単にいえば、
「分かり合えない」
ということです。
だってお互い別々の宇宙の住人なのだから。
だから結果的に、別々の相対的な宇宙に生きている人間どうしの人間関係は、
思った通りにいかないことばかりになるのです。
これが、それぞれの存在が、別々の時空間(宇宙)を持っている、
というアインシュタインの相対性理論が、日常の人間関係とつながる接点です。
とりあえず今日はここまでで。
次回はこれを、聖徳太子の十七条憲法のある条文とつなげて書いてみたいと思います。



「それぞれの存在が、別々の時空間(宇宙)を持っている」
26日、ある集まりがあって偶然にも「フラダンス」のリハーサルに立ち会うことが出来ました。身近に「フラ」を見たのは、今回初めて。
(ステージ上での「フラダンス」を見たことは、過去に何度かありましたが。)
凄く、「フラダンス」を踊っている女性の「純粋で可憐な宇宙」を感じることができ、感動!!でした。
「どうして私は、あんなに感動したんだろうか?」
「それぞれの存在が、別々の時空間(宇宙)を持っている」ことを、知った上で「その
宇宙」を感じたからかなぁ。
うわぁ、アインシュタインと繋がっちゃった!! アキさんのおかげで。
なかむっち、いつもコメントありがとうございます。
レスがすっかり遅くなってしまってごめんなさい。
本日4日、福岡に戻ってまいりました。
東京の時空間と福岡の時空間も、それぞれやっぱり違いますね。
都市も個人も、
それぞれの時空間、それぞれの宇宙をお互い尊重しながら高めあえる、
そんな風な心のあり方で交流できたらステキだなあと思いました。